僕は催眠術師としてこれまで7年やってきましたが、最初のうちは会話に困りました。その理由としては、僕は催眠術師をやっていますと言うと「怪しい」「怖い」「胡散臭い」と言われてしまうからです。
ネガテイブな会話から人を引き込み催眠術をかけていかなければいけません。催眠術師の1番の腕の見せ所は、ラポール(信頼関係を作る)です。
もし、あなたが催眠術でなくてもネガティブな会話から話を進めなければいけないとき、例えば「きもい」「怖い」「臭い」「怪しい」と言われた状態からどうすれば引き込んで行けるか?と言う事について書いていきます。
催眠術のテクニック 「イエスバット法」
イエスバット法とは、相手の言い分をまずは受け止め、次に相手の言い分に反論することを伝えると言うテクニック。相手の意見・主張に対し、正面から否定・反論するのでなく、一旦納得・賛成・共感した上で、自分の考えを述べます。
これによって、相手の「疑念」を取り除き、こちらの提案を受け入れやすくするスキルです。
(例)「なるほど、おっしゃる通りですね。しかし、この◯◯は・・・」
といって会話を進めます。これを使うことでマイナスのイメージからプラスのイメージを変えることができます。
催眠術までの誘導法
催眠術で使う前はこんな感じです。
術師「僕、催眠術をやってるんです。」
被験者「怪しい、かかりたくない」
術師 「怪しいですよね。みなさんそうおっしゃります。ですが、催眠術は本当に相手が嫌だと言うことはできません。」
被験者 「そうなんですか。」
術師 「みんなが自由に操れたら催眠術で犯罪のニュースは多いはずでしょ。催眠術では本当に嫌な事はできないので犯罪には使えないんですよ。ですが、催眠術はかかりやすい人かかりにくい人がいます。かかったら飲み物がかわったり、好きな芸能人が見えたりします。かかったら面白そうじゃないですか?」
被験者 「そうなんですね。自分はかからないタイプかもしれません。」
術師 「8割位の方がみんなそうおっしゃられます。かかるか、かからないか分かりませんが、簡単な催眠術はかかりやすいかのテストがあります。もしよければテストだけでもやっていませんか?」
被験者 「テストだけならやってみたいです。」
このような話の流れで、催眠術を体験させることができます。この会話の方法で「怪しい→やってみたい」に変えたのです。この技術はいろいろな交渉の場に使えます。
合コンで使えるイエスバット法
もし、あなたが全くモテなくて合コンなどでネガティブな会話ばかり相手から反応が出る場合。今回の例えとしては、「私オタクって嫌いなんだよね」と言われた場合。「嫌い→興味ある」に変えます。
あなた「僕、結構アニメばっかり見るんだよね」
女性 「私オタクって嫌いなんだよね」
あなた「結構、オタクが嫌いな人多いよね。でも多くの人がそう言いながらアニメが好きって言ったりする。ワンピースとか好き?」
女性 「ワンピース大好き。この間、映画も見に行った。」
あなた 「僕もそのワンピースの映画見に行った。あれ感動したね。ワンピース好きなら、したら〇〇のアニメも好きかもしれない。」
女性 「なにそれ興味ある」
あなた 「(携帯から動画を検索して相手に見せる)こんな感じのアニメ。」
女性「面白そう見てみるね(笑)」
こんな感じで会話を進めていくと非常に非常にスムーズに相手を誘導できます。もちろん毎回このような流れでうまくいくとは限りませんが(笑)催眠術のテクニックを覚えると日常的にかなり役に立ちます。意識的にではなく、潜在意識にダイレクトに働きかける技術が催眠術です。
催眠術の技術・テクニックを知ることで、あなたも人に操られていることを知ることができるでしょう。人は他者から簡単にコントロールされてしまいます。テクニックを知ることで自分を守ることができます。
そして、あなた自身が人をコントロールすることができるようになってくるでしょう。催眠術のテクニックは一生使える技術になります。ぜひ、この機会に学んで欲しいと思います。